目次
ケアマネジャーのたくです。
今回は福祉用具に関してわかりやすく必要なことをメインに解説していきたいと思います。
では、さっそく伝えたいと思います。
基本的に介護保険を利用して福祉用具を利用する際には、ケアマネージャーによるアセスメントとプランニングが必
要になりますので、まずはケアマネージャーに相談し、その必要性を一緒に考えていってください。きっと親身にな
って相談に乗ってくれるはずです。
急に親、知人が介護状態になったとき
まずはじめに考えることは自宅の環境の整備です。
自宅で転倒するリスクを避けたいですから、まずは早期に自宅環境の整備を行うことをお勧めします。
それでは、福祉用具どんなときに、具体的にどんな場所に使えるのか私の経験に基づき、端的にわかりやすく解説していきます。
ダスキンさんのホームページの説明がわかりやすかったので、種類の部分にリンクを貼っておきますので、具体的な画像や種類については参照ください。
手すり
多く設置される場所として、
玄関の上がり框
ベットや布団からの立ち上がり、
トイレでの立ち上がり風呂場の転倒しやすい場所
があります。
まずこの部分に設置していくことが多いです。
特殊寝台(ベッド)
2モーター、3モーターがあり、
2モーターは、ベッドの上下と背上げ、3モーターはさらに背上げが上がるのに合わせて足の部分も盛り上がるような動きをして身体のズレを防止するものです。
ベッドは背上げにより起き上がりの動作をサポートしてくれ、上下の高さ調整により立ち上がりの動作を容易にしてくれるサポートをしてくれます。布団から立ち上がれない方にはかなり効果的です。
一方でメリットとしては、ベッドから転落した場合はベッドへ戻りにくくなりますので、注意が必要です。フランスベッドの低床ベッドでカバーできる部分もありますが検討が必要です。
要介護2以上でレンタルできますが、1以下でも自費にてレンタルできる場合がありますので、ケアマネジャーに相談してみてください。
特殊寝台付属品(マットレス等)
ベッドの柵と言われるサイドレール、マットレス、介助バー等がそれに当たります。
マットレスは硬め、柔らかめ等ありますので身体に合ったものを相談してください。
介助バーは立ち上がり等の際に使えるバーです。
サイドレールは3本1組で簡単に引き抜けます。簡単に引き抜ける分掴まって移動する際は強度が低いですので注意が必要です。
車いす
自走式(自分で動けるもの)
介助式(介助者が押すもの)
電動(電動で動くもの)があります。
自宅内外で使え、体のサイズ、用途に合ったものを選定できます。
自宅の広さ、身体のサイズを考慮して選定していきます。
車いす付属品
車いすに敷く座布団が主です。体の傾き、衝撃吸収等に役立ちます。必ずしも必要ではありません。
歩行器 歩行器(押すタイプ)
シルバーカーと違い、安定的に歩行を行うことができます。
掴まる部分がグッと回り込んで体を包むようにハンドルが設置されています。
自宅内外で使え、ピックアップ式もの車輪がついていて、外出先でよく見かける推すタイプのもの等があります。外出時に、買い物をしたものを入れるカゴや座れる座椅子がついたタイプをありますので体に合ったものをせんていしていきます。
床ずれ防止用具、体位変換器
寝たきりの状態で床ずれができている方、またできる可能性がある方の予防に使います。
これからできることが予想される方にもレンタルできますので、ケアマネジャーと相談してください。
自身で体位変換が難しい方には、空気の出し入れにより体位を変換してくれるものもありますのでこれもケアマネジャーを相談してください。
歩行補助杖
四点杖が一般的でしょうか。
四点杖は杖より安定性はあるかもしれませんが、足に引っ掛かり転倒するなどの危険性もありますので、理学療法士等と相談しながらサービスを導入するのがいいかもしれません。
スロープ、移動用リフト
スロープは、玄関から車いすで段差部分に敷いて移動させる際、
自宅内の小さな段差を解消するため等に使います。
徘徊感知器、自動排泄処理装置
この二つは使用頻度は低いです。
徘徊感知器は運用するコストがかかりますので注意が必要です。
シャワーチェア(購入)
入浴の際に使う椅子です。高さも立ち上がりやすく、肘掛けもついていて、浴室内の転倒を防げます。またクッション部分も取り外しができ洗えますので衛生的でもあります。
しかし、浴室が狭い方には不向きですので、通所介護等での入浴ができればお勧めします。
ポータブルトイレ(購入)
ベッドサイド等において使います。自身でトイレまで行けない方、夜間だけ使いたい方などにお勧めです。1L弱で一杯になりますので、その都度放棄する必要があります。一人暮らしの方で捨てることが難しい場合は、訪問介護等の支援が必要となります。
住宅改修
転倒防止のため、玄関や自宅内の段差の解消、手すりの設置、床材の変更等を工事にて行います。工事を行いますので、賃貸の場合は大家さんとの交渉が必要です。現場復帰は介護保険ではできないので、その部分は自費となるので注意が必要です。1つの家屋に関して20万円まで負担割合に応じて工事可能です。その額を超えた部分は自費となります。
ざっと、説明してきましたが家族や知人が要介護状態になった時に少しでも参考にして頂ければと思います。
まずは、ひとりで悩まずに地域包括支援センター等に相談し解決策を見つけていくことが第一歩です。
少しでもこの記事が困った方の役に立てればと思います。